ひとことで二世帯住宅と言っても、形態が変われば暮らし方も変わってきます。どんな形態があって、自分たちの理想はどれが合っているのか3つのタイプをみていきましょう。
同じ家の中で、複数の世帯が住むタイプです。一昔前までに多いタイプで、代々伝わる家もこのタイプが多いです。
世帯ごとに共有する部分と独立する部分を分けるタイプです。希望に合わせた家づくりができます。
世帯ごとに完全に分けるタイプです。世帯ごとに自由な家づくりができます。
二世帯住宅の登記には、3つの種類があります。登記の仕方によってローンや税金が変わってくる、しっかりと考えたい部分です。
二世帯住宅の所有権をひとりの名義で登録するものです。両世帯が出資して単独登記をすると贈与税が掛かります。
二世帯住宅の所有権を複数の名義で登録するものです。登記は出資額の比率によって持ち分を分けます。一定の要件を満たすことで、出資者それぞれに住宅ローンの控除が適用されます。
二世帯住宅を2戸に分けて、それぞれが登記するものです。完全分離型の場合のみが当てはまります。基準は家の中で行き来できるかどうか。二世帯はひとつの家とするものの、鍵のかかる扉で仕切られていればふたつの家と認められます。
二世帯住宅の場合、フラット35の親子リレー返済を受けることができます。親子リレーとは、親子で融資返済の期間を繋いでいけるものです。民間金融機関のペアローンも利用することができます。
二世帯住宅の場合、相続税が減る可能性があります。
引用:「被相続人と親族が居住するいわゆる二世帯住宅の敷地の用に供されている宅地等について、二世帯住宅が構造上区分された住居であっても、一定の要件を満たすものである場合には、その敷地全体について、特例の適用ができるようになりました。」
完全分離型で区分登記をすれば、税金面で特例条件を満たしやすくなります。区分登記の場合、不動産取得税や固定資産税、都市計画税などはそれぞれの世帯へ納税の通知がきます。
二世帯住宅の暮らし方において、登記やローン、税金等を含めたメリットとデメリットをみていきましょう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
同居型 | ・常に助け合える ・工事費を安く済ませることができる ・床面積を抑えることで、税金を抑えることができる |
・生活スタイルを合わせるストレスがある ・プライバシーを守ることが難しい |
部分共有型 | ・助け合える ・希望や予算に合わせた家づくりができる ・共有部分の掃除が減る ・光熱費の節約 |
・同居型と比べれば、床面積が必要 ・完全分離と比べたらプライバシーが守られないこともある |
完全分離 | ・二世帯住宅で最もストレスがない生活 ・住宅ローンや税金面での優遇 ・登記の種類を3つの中から選べる |
・同居型や部分共有型と比べて助け合うことが難しくなる ・敷地や工事費が大きくなる ・光熱費の削減は難しい |
トラブルのイメージがどうしても強い、二世帯住宅の不安を解消するには、両世帯の仲や配慮の問題よりも家づくりが重要です。トラブルを最小限にする注文住宅での二世帯住宅で、ストレスも最小限にしましょう。
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