注文住宅は、家族が暮らしやすいように間取り(住宅の部屋の配置)を決めることが重要です。適切な間取りは、家族構成や年齢によって異なります。また、注文住宅は一生に一度の買い物であり、長く住まうことを考える必要があります。どんな間取りにしたら暮らしやすいのか悩む方も多いですが、家族のライフスタイルに合った間取りを選ぶことが大切です。ここでは間取りを決めるポイントや世帯別におすすめの間取りを紹介します。
注文住宅の間取りを計画する際は、建物の予定地の立地や形状、方位などの要素をキチンと考慮しておくことが大切です。例えば土地に接している道路が人通りの多い場合は、外からの視線を遮る間取りにすることが望ましいです。またバルコニーを設置するのであれば、日当たりを考え、南向きの位置を検討するとよいでしょう。
注文住宅を建てる土地の周辺環境も、間取りを検討するためには考慮すべき要素です。例えば隣家がお子さんが多く、うるさいと感じるようであれば、リビングや寝室をなるべく隣家から離れた場所に配置するといった工夫が必要になります。逆に、将来子供が生まれた際、なるべく騒音で迷惑がかからないように配慮した間取りとすることも大切です。
注文住宅は欲しい設備を自由に決めることができるというのが魅力です。ご家族全員で話し合い、どんな設備が欲しいのかをしっかり洗い出した上で、具体的に検討していくというプロセスが求められます。例えばガレージは屋外でいいのか、ビルトインタイプなのか。子供部屋はいくつにすべきか。ウォークインクローゼットは必要か否かといったことを、検討していくとよいでしょう。
注文住宅の間取りを決めるにあたり、重要な要素となるのは玄関の位置と方位になります。例えばその土地が接している道路の種類や、人や車の通行量などを考慮し、道路からどのような位置関係の場所に玄関を配置するか、その場合、どの方位となるのかをしっかりと考慮してください。併せて、道路から玄関までの動線や、日々の生活上の不便はないか、などもしっかりと考えるべきです。
水廻り関連の設備は、水道の給水管と排水管が必要となりますので、水廻りの各種設備は、なるべく合理的に配置することが求められます。また水廻り関連の設備をあちこちに点在させてしまうと、家事動線が悪くなり、家事そのものが億劫になってしまいます。加えて、例えば寝室とトイレを近づけすぎると、就寝中に排水音が気になって起きてしまうということも起こり得ますので、注意が必要です。
ワンフロアで間取りを完結させる平屋の場合を除き、2階建てあるいは3階建ての注文住宅を建てる場合は、階段の配置位置も重要になります。例えば玄関から直接上階へ行ける位置に階段を配置するのか、リビングを必ず通るリビング階段とするのかによって、家族との距離感は大きく変わってきます。そうした点も、しっかりと考慮した上で決めるべきです。
リビングに解放感を演出しようと窓を大きく設置したものの、実際に生活してみると隣家や道路からの視線が気になり、結局カーテンを閉めたままにしてしまったという失敗例は少なくありません。窓の設置は、外からの視線を十分に考慮して決めることが重要です。
また、バルコニーを設けた場合も、狭さから洗濯物や布団を干すのに不便で、結果的に使用しなくなるケースがあります。近年では、バルコニーをあえて設置せず、ランドリールームを取り入れる事例も増えています。
ウォークインクローゼットも後悔しやすい間取りの一つです。配置や広さを十分に検討しないと、人が出入りするためのスペースがデッドスペースとなり、通常の納戸や押入れよりもかえって収納スペースが狭くなってしまうこともあります。事前にシミュレーションをしっかり行うことが大切です。
子育て世帯の場合は、やはり家事動線の良さや子どもにしっかりと目が届く環境、さらには成長していく子どもに合わせて変化できる間取りがおすすめです。
広々としたリビングで遊んでいる子どもたちの姿がキッチンからも見えるようにする、家族が顔を合わせやすいようにリビング階段を設置する、子どもが家に帰ってきてすぐ手が洗えるように洗面所を玄関からすぐの場所に作る…など子どもを中心とした間取りにすると、家族全員が暮らしやすいです。
二世帯の場合、やはり大事なのはお互いの存在を感じながらもプライバシーが保てる環境づくりです。
水回りは分けるのか一緒にするのか、どちらが1階でどちらが2階を利用するのかなどを話し合います。また住まいをしっかりと分けながらもシェア空間を設け、家族が顔を合わせやすい間取りも人気です。
お子さんが独立し、ご夫婦での生活を楽しむのであれば、階段の昇り降りを必要とせず、ワンフロアで生活が完結できる平屋をご検討されてはいかがでしょうか。庭のある土地であれば、大きな開口部やウッドデッキを設け、屋外への行き来をしやすくするスタイルも人気です。
家事や子育てを効率的に行える工夫が重要です。例えば、キッチンをオープンタイプにすることで、料理中もお子さんの様子を見守ることができます。また、お風呂場、ランドリー、物干しスペースを2階にまとめると、洗濯の動線がコンパクトになり、作業が効率化します。
ワンちゃんと共有するスペースと、ヒト専用のスペースを明確に分ける方法がおすすめです。たとえば、玄関周りや屋外の軒下、玄関横のドッグスペース、庭とつながるウッドデッキなどは、ワンちゃんが自由に行き来できるように工夫します。一方、キッチンやバス、トイレ、寝室などはヒト専用スペースとして区分けします。こうすることでメリハリが生まれ、お互いに快適な暮らしが実現します。
高い場所への昇り降りが好きなネコちゃんには、吹き抜けに太めの梁を渡し、キャットウォークとして活用する方法がおすすめです。また、一日の大半を眠って過ごすため、暖かく日当たりの良い場所を日向ぼっこスペースとして確保してあげると良いでしょう。専用のトイレや爪とぎ場所を用意することも、飼い主のストレス軽減の観点から重要です。
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