注文住宅は家族が暮らしやすいように間取りは決められる住宅です。実際に注文住宅を建てることになったら、どんな間取りにしたら暮らしやすいのか…と悩む人は多いです。ここでは間取りを決めるポイントや世帯別におすすめの間取りを紹介します。
住宅の部屋の配置のことを間取りといいます。1LDK・3DKなど数字とアルファベットを組み合わせて表記されることが多いです。
数字は部屋の数、アルファベットは「L」がリビング、「D」がダイニング、「K」がキッチンを意味します。また「S」はサービスルームと呼ばれ、採光がなく居室としては使えない場所や納戸、フリースペースなどを指しています。
間取りの決め方はさまざまですが、玄関の方角・水回り・階段の3つを始めに決めておくと、その後の間取りがスムーズに決まります。
特に玄関の方角は、土地の形や道路に面している方角によって配置場所は限られます。北が通りに面している場合は北側、東が道路に面している場合は東側、とする場合が多いです。
ただし道路に面した場所にそのまま玄関を設けると、通行人から家の中が見えてしまいます。その場合は玄関までのアプローチを設けて、違う方角に玄関を配置することもあります。
水回りは1階にするのか2階にするのか、階段はリビング階段にするのかそれとも廊下から直接上がれる階段にするのかなど、要望をはっきりとさせて決めておけば、無駄のない間取りが考えられます。
風通しは、心地よく暮らすためにとても大切です。窓の位置関係によって風通しの良さは決まります。立地の風向きに合わせ、風が十分に通れる道を確保します。
また低い場所の窓からは冷たい空気が入りやすく、高い場所の窓からは暖かい空気が外に出やすいという特徴があるため、設置する場所に応じて窓の高さを工夫することも大切です。
あれもこれもと希望を詰め込みすぎると、窮屈な間取りの家になりがちです。実際に家具や家電を配置するとさらに空間が圧迫されて、何となく居心地の悪さを感じやすいです。
空間を設けることがもったいないと感じる人もいますが、自分が思っているよりも少しゆとりを設けた間取りを意識すると、暮らしやすい間取りが出来上がります。
子育て世帯の場合は、やはり家事動線の良さや子どもにしっかりと目が届く環境、さらには成長していく子どもに合わせて変化できる間取りがおすすめです。
広々としたリビングで遊んでいる子どもたちの姿がキッチンからも見えるようにする、家族が顔を合わせやすいようにリビング階段を設置する、子どもが家に帰ってきてすぐ手が洗えるように洗面所を玄関からすぐの場所に作る…など子どもを中心とした間取りにすると、家族全員が暮らしやすいです。
二世帯の場合、やはり大事なのはお互いの存在を感じながらもプライバシーが保てる環境づくりです。
水回りは分けるのか一緒にするのか、どちらが1階でどちらが2階を利用するのかなどを話し合います。また住まいをしっかりと分けながらもシェア空間を設け、家族が顔を合わせやすい間取りも人気です。