注文住宅の外構

外構工事は「家の外まわりの工事」を指しており、家の見た目を決めるだけではなく、家の安全性を高めるという面でも重要な意味を持っています。外構と混同しがちなものとして「エクステリア」がありますが、外構は家の外に造られた構造物全般を指し、エクステリアは家の外の装飾物を指す、と考えておくとよいでしょう。

こちらの記事では、「外構とは？」という基本的な部分からその種類、デザインのポイントなどについて解説していきます。

注文住宅の外構とは？

門扉や門柱、フェンス、塀、駐車スペースなど、「外構」にはさまざまな要素が含まれます。例えば外壁とおそろいの門柱を設置したり、こだわって選んだポストを設置するなど、注文住宅を建てる際に外構にこだわると、おしゃれな印象や洗練された印象を与える住まいを作ることができるでしょう。

エクステリアとの違い

エクステリアは「インテリア」と対になる言葉です。主に門扉や照明など家の外の装飾物を指します。対して外構はもともと「外構え」から生まれた言葉とされており、門や塀、カーポートなど、家の外に造られた構造物全般のことをいいます。

外構の重要性

注文住宅において外構は重要な意味を持つ要素となっています。例えば、外構を作ることによって家の外観に統一感を持たせたり一体感を高めることができますし、何よりおしゃれな雰囲気にすることができます。家の中から外を眺めた時に、心が安らぐ空間を生むことができる、という面もあります。

また、見た目だけではなく、外構を設けることによって家の安全性を高めたり暮らしの利便性を高めるなどさまざまな役割を持っていることからも、住まいにとって外構は重要なものであると言えます。

外構の種類

外構の種類は、主に３つあります。

オープン外構

引用元：ガーデンプラス公式HP
（https://www.garden.ne.jp/index.php?action=public_showcase_search_detail&showcase_id=20675）
ガーデンプラス施工事例

引用元：ガーデンプラス公式HP
（https://www.garden.ne.jp/index.php?action=public_showcase_search_detail&showcase_id=16759）

オープン外構は、建物を塀やフェンスで覆わないデザインの外構です。表札やポストを設置する門柱も小さめのサイズで、玄関が敷地の外から見えるケースが多いです。

セミクローズド外構

引用元：ガーデンプラス公式HP
（https://www.garden.ne.jp/index.php?action=public_showcase_search_detail&showcase_id=22424）
スペースガーデニング施工事例

引用元：スペースガーデニング公式HP
（https://www.s-gardening.com/sekou.php/detail/00003533）

門柱や植栽を使って仕切りを設けながら、敷地と外部をゆるやかにつないでいるタイプの外構です。オープンとクローズのメリットを生かすことができます。

クローズド外構

引用元：ガーデンプラス公式HP
（https://www.garden.ne.jp/index.php?action=public_showcase_search_detail&showcase_id=5571）
スペースガーデン施工事例"

引用元：スペースガーデン公式HP
（https://www.s-gardening.com/sekou.php/detail/00003489）

建物全体を門柱や門扉、塀やフェンス、植栽などで囲んだ外構です。建物の１階部分はほぼ隠れている状態なので、プライバシーが確保しやすいです。

外構に手間やコストをかけるメリット

外構に手間やコストをかけるメリットは、見た目の印象を大きく変えられるという点です。例えば、予算が100万円あった場合、建物部分で追加できることはかなり限られますが、外構であれば100万円でかなりのことが行えます。結果的にコストパフォーマンス良く住宅のイメージや雰囲気を良い方向に高められるでしょう。

注文住宅の外構をデザインするポイント

周辺の環境を意識する

外構の設計は、まず「開く」のか「閉じる」のかを考えます。オープン外構にするのか、それともクローズ外構にするのかを決めましょう。

人の往来が多い道路に接している部分は、人の視線を遮るためにクローズが適しています。一方で高台に建つ家や海や山などが望める良い敷地であれば、あえて開いて景色を楽しむという考え方もあります。

建物の周りには通路スペースを確保する

建物の周りに通れるスペースがあると、建物のメンテナンスや点検がしやすいです。エアコンの室外機置場にしたりゴミを仮置きしたりするスペースとしても使えます。また外壁の塗り替えでは足場が組みやすいため、容易にメンテナンスができます。

防犯面にも注意する

防犯面において、これが正解という外構はありません。オープンの場合は侵入者が入りやすい反面、人目に付きやすいという点で犯罪を未然に防ぐというメリットがあります。クローズだと一度入ってしまえば侵入を人に見られにくいという点は不安ですが、そもそも建物が見えず侵入しにくいため、狙われにくいというメリットがあります。

防犯面にも注意しながら、どのような外構にするかを決めましょう。